漢級攻撃型原潜

上記 sinodefence には、次のように書いてある。
The Type 091 (NATO codename: Han class) is China's first generation nuclear powered attack submarine (SSN) built by Huludao Shipyard in Huludao, Liaoning Province. A total of 5 boats (401 to 405) were built between 1967 and 1987. Currently these boats are deployed in the PLA Navy North Sea Fleet based at Qingdao. China is reported to be building the next generation nuclear attack submarine (Type 093) to replace the obsolete Type 091.
1967年から87年にかけて5隻建造され、チンタオの北海艦隊に配備されている。現在、老朽化したこれらの艦船に変る次世代の原潜を建造中である云々。

上記 blog で、大石氏が

何が驚くって、知識として、「漢」級は稼働状態に無いものと認識していたのに、それが動いているっていうんだから凄い。後期型なんだろうけれど、あんなボロっちい船で、浅深度を潜航して海峡を抜けるなんて、私はむしろその真っ当な技術力と繰艦技術に感心しますよ。

と書いているのも頷ける。
10月28日から11月8日にかけて沖縄周辺海域で日米海軍が共同実施した対潜特別訓練を覗きに来て故障してしまってウロウロしたというのが、案外真相に近いかもしれない。

▼溜池通信(11/20 追記)
http://tameike.net/pdfs4/tame254.PDF
日中関係やぶにらみ随想」のなかで、次のように指摘している。

 最近の中国海軍の拡張は著しいものがある。しかし、中国が強力な海軍力によって「海洋国家」を目指そうとしても、米国が防衛ラインと考える「第一列島線」(アリューシャン列島〜日本列島〜沖縄諸島〜台湾〜フィリピン群島)を突破することはきわめて難しい。少なくとも大陸棚の上では、中国の潜水艦の動きは日本側に丸見えであるからだ。中国が日米同盟に対抗するためには、東シナ海の地形はあまりにも不利にできている。
 中国が太平洋への出口を確保する方法がひとつだけある。それは台湾を統一することだ。
台湾の東側は、水深1万メートル級の海溝となっている。ここから出てくる潜水艦の動きをキャッチすることは容易ではない。また、台湾を確保すれば、現在は国際海峡である台湾海峡を中国内部のシーレーンとすることができ、尖閣諸島も自動的に保護下に置くことができる。そうなれば、第一列島線は突破できる。
 台湾統一は中国共産党にとって、みずからの存在意義を賭けた譲れない命題である。が、それだけではなく、「中国は太平洋での海上覇権を求めることができるか」を懸けた目標でもある。海洋での不利な勢力図を、一発で塗り替えるチャンスが台湾統一なのだ。

この指摘は重要だ。