レトルトやインスタント食品で野菜に...

http://www.hatena.ne.jp/1101208004
「レトルトやインスタントで野菜の栄養がどこまでとれるか」という質問があった。
回答が4件あったが、中味を見ていくと面白い。
必要な栄養素は、「ある」「ない」、その中間の「少ない」まで様々。
そして、みなそれなりに根拠を挙げている。多分、専門家を集めて同じ議論をやっても割合は違うにしても、同じように分かれるのだろうな。

「大量に出回る時期(旬)の新鮮な原料を使って、高い真空下で空気をしゃ断した状態で加熱殺菌が行われるので、家庭で調理されたものより、むしろ栄養価が高いといえます」というメーカーの言い分の引用は、それなりに"説得力"があって、思わず成る程と思ってしまう。

しかし、「食べる」という行為は、栄養の摂取だけが目的ではない。
旬の新鮮な野菜や果物を食べたときの、全身に伝わってくる感動は、レトルトやインスタント食品では味わえない。
新鮮な野菜を食べるということは、その野菜が自然から吸収したエネルギーをわれわれが吸収することだ、という考え方がある。

自然と自ら接触する機会を失い、薄暗い室内でパソコンと睨めっこをしながら、仕事やゲームに追われて、取りあえずレトルトやインスタントで空腹を満たすに忙しい間は、この考え方は、時に「笑うべき」寝言に見えるが、畑で、野山で汗水たらして収穫してみると、何の躊躇いもなしに、この考え方にうなずけるものがある。