「中国への期待と不安」

国際戦略コラムのNo.2860は「中国への不安と期待」(08/02/03)を描いている。
要点は
市場経済から統制経済に逆戻りをした印象
イ.外資優遇策を排除して、国内企業と同率の企業税にした
ロ.不動産価格の高騰を受けて、銀行金利を上げたが効果なく、とうとう融資の禁止を指示
ハ.設備投資の審査を厳格にして、許可が降りない事態や途中で許可を取り消したり...
ニ.米国企業離れを加速して、国内企業育成と国内企業製品の高付加価値化を狙っている

○中国の負の側面の反動
イ.中国の富裕層は中国の店での高級品が偽物の可能性があるため信用できずに、日本の高級
百貨店に高級品を買いにくる。このため、銀座の三越高島屋や新宿の伊勢丹は中国人ツアー
に対応して、中国のクレジットカードが使え、中国語ができる店員を増やしている。
ロ.中国の北京オリンピックでも欧米諸国の選手が競技直前まで日本に居て、競技後直ぐに
日本に戻るようだ。その理由も中国の大気汚染と汚染された食料のためのようである。
ハ.日本に来る中国人観光客は年95万人で、韓国人の250万人、台湾人の150万人の
次に多くなっている。いずれの旅行客も買い物が主要の目的のようである。

★関連統計
JNTOという組織がある。国際観光振興機構の略。
訪日外客統計の国籍/月別 訪日外客数(観光客)⇒参照
を見ると、
06年の総数は498万人(対前年比+14.0%)、内韓国161万(+32.8)、台湾118万(+2.0)、
中国30万(+47.1)、米国62万(+2.2)
一方、
国籍/月別 訪日外客数(総数)の07年推計値は
総数835万(+13.8)、内韓国260万(+22.8)、台湾138万(5.8)、中国94万(+16.2)、
米国81万(0.1)など。
絶対数はともかく、中国の観光客の激増ぶりが目立つ。


★再開
三年ぶりに更新した。「はてな」とは、三年近くご無沙汰していた。
最近、質問一覧を再び見始めて、世間の一面を見るような面白さを発見して、
折に触れて、時々、眺めている。
つい、自分で検索して調べてみたくなるような「質問」に触発されて、深入り
してしまうことがある。
ただ、時の流れに任せて忘れてしまうのが、勿体ないような記事もある。
そんなもの共を記録しておこうかと、再開した。