地球の温暖化

例によって「Earth Trends」の左側欄の「Climate and Atmosphere」から
Searchable Database を選択して、その中の5番目「Climate: Global mean
surface temperature」を選ぶと、world と出てくるから、「world」を
選択して、「Get all country data for selected regions 」にチェックを
入れて「next」をクリック。
1880年から2005年までの全部を選択して、「get data」をクリックすると、
この125年間の経年データが表示される。
1880年から20年毎の地表面の平均的な気温は、
1880年13.75、1900年13.90、1920年13.81、1940年14.05、1960年13.99、
1980年14.18、2000年14.33、20514.63度など。

このデータの典拠は何だとみると、下欄に載っている。
NASA
1.GISS Surface Temperature Analysis
2.Global Temperature Trends: 2007 Summation
が分かりやすい。

「地球の温度」を一体どこで、どのような方法で測れば、適正な温度を測れるか
という問題は、専門家でないからサッパリ見当もつかない。また実際に測定され
ている方法が適正かどうかも、本当のところは分からない。
まして、最近のデータに関しては、同一方法で測定されていれば、絶対値はとも
かく、経年変化の傾向には信頼性があるが、過去の「地球の温度」という概念の
ない時代の温度の推定値やら推定方法が適正かどうかなど分かるはずもない。
たとえ専門家といえども、確信を持って云える筈もないし、云った所で実証は出
来ない。

そんな留保はあるが、「地球の温暖化」といえども、決して一直線に進んできた
わけではなく、波があり、上昇トレンドの中でも停滞期があると分かる。
すなわち、1880-1910年が第一の足踏み期、1940-1980年が第二期の足踏み期。
これに対して1910−1940年、1980年以降今日までが急上昇期。
この長期的傾向を、自然の揺らぎと人間的活動の組み合わせによって、どのよう
に解析しているか興味深い問題だ。
しかし、これは気象学者だけで良くなし得る解析ではなく、社会学者・経済史家
歴史家の共同作業が不可欠だということは、長期的グラフを見ているだけでも分
かる。