地球の温暖化/2

地球温暖化をめぐる論議には、単なる雑音と、本質的に重要な論議とがごたまぜに雑居
している。素人が、とても近寄りがたいシュミレーション・モデルが構築される一方、
将来の予測理論には、本質的に推測の域を出ない要素が内在し、そこに素人が口を挟む
余地があるからだ。まして、それが、場合によっては産業革命以来のビジネス・チャンス
の機会ともなれば、自ずと雑音も高まらざるを得ない。

08/02/05に触れた田中氏の「温暖化問題はエセ科学が主流」という議論も、環境論者の
議論の多くも、単なる雑音だと考えている。但し、田中氏が、自分の議論の論拠として
挙げているヘンリク・スベンスマルクの議論そのものは、その重みをどの程度に評価す
るかは別問題として、雑音とは考えていない。

こんな風に、無数にあるサイトの議論を交通整理して捉える必要がある。
専門的に研究しているわけではないから、折に触れて、本質的に重要な議論を忘れない
ためのメモとして取り上げておく。

東京大学気候システム研究センターの「気候システムとは
まず、ここは熟読する必要がある。

地球観測研究センターのリンク集
リンク先の中身は、まだ精査していないが、重要なものが含まれている。

全球化学輸送・気候モデル
及び同サイトのリンク集

・以上は、google で「東京大学気候センター」と検索した中からピック・アップしたもの。
更に検討の必要あり。

・「地球の鼓動」で検索して、偶々、拾ったサイトに「地球の鼓動に耳をすませば」と
題する東海大学新聞連載コラムがある。その中に、興味深いコラムが二つ。
地球温暖化と長期観測の重要性
ここに、「初めて大気中のCO2濃度の増加傾向」を指摘したチャールズ・キーリング博士の
先駆的業績が「CO2濃度の経年変化グラフ」とともに紹介されている。

米国スクリプス海洋研究所のチャールズ・キーリング博士がハワイのマウナロア火山で
1957年から観測してきた大気中のCO2濃度の経年変化グラフです。このグラフから、
CO2濃度の年サイクルの周期的な変動と長期的な上昇傾向が読み取れます。年サイクルの
変動は、CO2を吸収する植物の成長過程などにより、地球のCO2の吸収量が年サイクルで
増減している(言わば地球が呼吸している)様子を示しています。しかし、地球が吸収
できるCO2の量には限度があり、人間活動が排出するCO2の増加に伴い、大気中のCO2濃度
は長期的な上昇傾向を示して来たわけです。

地球温暖化における雪氷の役割
太陽からの放射エネルギーの吸収と反射の割合及び熱循環サイクルの簡単なメカニズム