世界の憲法集

refdesk.com(参照) のSITE OF THE DAY で
UNIVERSITY OF RICHMONDの「CONSTITUTION FINDER」(世界の憲法集成:参照)が紹介
されている。各国の憲法・憲章・改正憲法・修正条項など関連文書へのリンク集で、
ほぼ全世界が網羅されているようだ。国別及びアルファベット順の検索が出来る。

Home Page冒頭に、次のように紹介している。

This database offers constitutions, charters, amendments, and other related
documents. Nations of the world are linked to their constitutional text
posted somewhere on the Internet.

例えば、Japan を見ると、
英語で明治憲法UCLA Center for East Asian Studies )と現行憲法内閣府)が
紹介され、更に日本語の現行憲法サイトにリンクされている。

また、イギリス United Kingdom(Great Britain)を見ると、
マグナ・カルタ(1215)、権利請願(1628)、権利章典(1689)、王位継承法(1701)、
人権法(1998)、さらにスコットランドウェールズ北アイルランドとの連合法が
・Scotland Act of 1998 and Associated Legislation
・Government of Wales Act of 1998 and Associated Legislation
・Northern Ireland Act of 1998 and Associated Legislation
掲載されている。
ちなみに「UK: New Legislation and Amendments」(参照)に、イギリスの新法・改正
情報が掲載されている。

ロシア共和国 Russian Federation は、
帝政憲法(1906)の他、現行憲法(1993)の英語、ロシア語、スペイン語トルコ語
のサイトにリンクしている。

この機会に「世界の憲法」について、面白そうなサイトを探索してみた。
○「新解説世界憲法集」(参照

これは三省堂の出版案内。

実際、20世紀末の10年余は、まさに世紀末の憲法変動の時代であった。序章でも概観する
ように、国際化やグローバリゼーション、欧州統合などの影響下に、ドイツ、フランス、
イタリア、スイス、ロシア、中国など多くの国で、憲法の改訂が繰り返された。また、
人権の普遍化と文化の多様化という両局面の狭間で、イギリス、アメリカなどの欧米諸国
アジア諸国などほとんどの国で、人権理論や人権保障のあり方に大きな進展や変容が
認められた。一国の憲法だけをみていたのではとうてい理解できない、動態としての憲法
状況の変容の過程が、本書に凝縮されているといってよい。

と謳っている。

改憲フォーラム資料庫(参照
韓国、スウェーデン、スペイン、ドイツ、イタリア、オランダなどの憲法が日本語で
読める。
このサイトは、「民権にはじまる憲法へ―時代塾改憲フォーラム」(参照)の一部で、
メーリングリスト「時代塾」から生まれたそうだ。自ら、次のように説明している。

時代塾は将来の雑誌創刊をめざしつつ、「地方から日本を変える」「アジアと手を
結んで新しい日本をつくる」を課題に、討論を重ねる有志の集まりです。

ブログ「改憲フォーラム資料庫」は、幾つかの国の憲法を紹介するのみならず、
主権、政治体制、自治、三権・官僚主権、国際法・条約と国内法、安全保障、性の平等、
アメリカとの関係、外国人・難民、伝統文化、環境、景観保護、農林水産業、都市、
教育、障害者・高齢者などについて、各国憲法の規定を初めとした論点について意見が
交わされている。

○「近代憲法成立の歴史的経過」(参照)は、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ
の立憲政治の成立過程を簡単に解説。

○International Constitutional Law(参照
網羅的ではないが、各国憲法を紹介している。憲法とともに、憲法制定の背景が簡単に
解説されているのが特徴。

○世界の憲法改正手続比較(参照
日本、イギリス、アメリカ、及びデンマーク、スペイン、フランス、スウェーデン
オランダなどの改正手続きの簡単な比較。